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過激発言

「神様はおれのうちにあるのだ」

これは嘉内の日記の中にある言葉です。
嘉内はこういったことを言い出すことがよくありました(笑)

盛岡高等農林学校を除名処分になったのも、
このような過激な発言があだになったとも言われています

「神はおれのうちにある」なんて
文字通りとらえると「オレ=神」と言っているように見えます

でも、嘉内ははたしてほんとうにこんな畏れ多いことを
本気で思っていたのでしょうか?

わたしは違うと思います

人やあらゆるものは神(あるいは神と名付けられるような何か偉大な力)によって生かされているのだ、
神の意志といったようなもの、ある力、が自分を動かしている、
神の力が働いて、自分は正しい道を進んでいくのだ・・・・

嘉内はきっと、そういうことを言たかったのだという気がします

己を鼓舞し、奮いたたせようとするとき
あるいは未来への希望・意力に満ちあふれているときの
嘉内流の表現だったのではないでしょうか。
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by signaless5 | 2008-07-23 05:24 | 嘉内

手紙

1920年の今日、
賢治は心友 保阪嘉内にあてて、手紙を書きました(書簡166)。

 「…アナタノオ手紙ニハ暑イトイフ語モナクソノ景色サヘナイノデス。実ニ清冽デス 爽快デス 数人ノ女性ノ名前モアリマシタガコノ人タチマデ実ニキレイサッパリト感ゼラレマス。…」
 「…(偶然乍ラ数人ノ人々カラアナタノ悪イ評判ヲ私ハ聞カサレマシタ。ケレドモドウセコノ人達ハ正シクアナタヲ判断スル筈ガナイシタトヘソンナ小サナ問題デナシニモット烈シイ大キナ悪イ事ヲ私ガ現ニアナタニ見タトシテモ曾ッテ盛岡デワレワレガ冥々ノ中ニ建テタアノ大キナ願ハアナタヲ去ラナイコトヲ少シモ疑ヒマセン。)
 モット立チ入ッテ申セバ盛岡以来アナタハ女デヒドク苦シンデヰラレタデセウ。ソノ間私ハ自分ノ建テタ願デ苦シンデヰマシタ。…」
 
内容としてはとても気になってしまいます。
賢治の手紙を見ると、その時々によって文字の大きさ、字体、口語体・文語体などさまざまで、
そのときの賢治の心理がよく表れているように思います。
このカタカナ文字は、どういう心理なのでしょうか。

嘉内はずいぶんやんちゃだったようですが
それもまた彼の魅力のひとつ・・・?かもしれません。

賢治は賢治でとても魅力的ですけど・・・!

(おそらく)性格のまったく違うふたりが、惹かれあって、生涯の心友となった・・・・
人間って不思議でおもしろいと思います。
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by signaless5 | 2008-07-22 09:25 | 嘉内