カテゴリ:絵( 1 )

いわさきちひろ展

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    赤いシクラメンの花は
    去年もおととしもその前の年も
    冬の私の仕事場の紅一点
    ひとつひとついつとはなしにひらいては
    仕事中のわたしとひとみをかわす

    去年もおととしもその前の年も
    ベトナムのこどもの頭の上に
    爆弾はふった

    赤いシクラメンの
    その透き通った花びらのなかから
    死んでいったその子たちの
    ひとみがささやく
       あたしたちの一生は
       ずーっと戦争のなかだけだったのよ


先日、いわさきちひろ展に行ってきました。

平日だというのに、たくさんの人で賑わっていました。

淡い水彩画の美しさは
ため息が出るほど。

ちひろさんの描く絵は
最初から挿絵という枠を越え、はっきりと何らかのメッセージをもった芸術だった
というような気がします。

ちひろさんの描く子供たちは
まっすぐに大人を見ています。

「戦火のなかの子どもたち」のコーナーで
気づけば涙が流れていました。
大人たちが起こした戦争で死んでいった
たくさんのたくさんの子供たちの
魂の叫びが聞こえるようでした。

どんな技術をもってしても
原画と印刷の色合いは違います。
透明感が違います。

絵画を見る機会があれば
ぜひ本物を見て欲しいと思います。

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                  「ゆびきりをする子ども」


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                  「子犬と雨の日の子どもたち」 
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by signaless5 | 2009-10-24 19:19 |