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「イーハトーボの劇列車」

2,3歳の頃、毎日父とお風呂に入って
「ひょっこりひょうたん島」を歌っていたことを覚えています。

その後15年くらい経ってから観たのが
「イーハトーボの劇列車」です。
それは3月の終わりで、
桜の下を歩いて行ったことを思い出しました。

会員制の観劇会の例会だったので
一般人は観られなかったのですが
母のつてでこっそり裏口から入れてもらいました。
(もう時効ですよね・・・)
その時の賢治役の俳優さんは確か高橋長英さんだったと思います。
その後もTVドラマなどで見かけると
トキめいたりしたものでした。

TVでも放送され、
2度ほど観た記憶があります。
私はとくに矢崎滋さんの賢治も好きでした。

父・政次郎の佐藤慶さんとの口論のシーン、
つまりは保阪嘉内あての手紙に書いた文章を台詞にしたものなどは
じつに印象的でした。

その当時も、
賢治作品や資料を相当、しかも愛情をもって読み込んでいなければ
書けない作品ではないかと感じたのですが
今あらためて思い返しても、やはりほんとうに素晴らしい作品だったと思います。
賢治の生涯のなかでも“上京”に絞ってスポットを当てた、というのは
みごとだと思います。
賢治の生涯において、東京というのはキーポイントにちがいありません。

当時は家庭用VTRなどはなく、
モノラルのテープレコーダーでTV放送を録音し
音声だけを繰り返して聞いたものでした。

今はなんでも録画録音できてしまうし
ミュージシャンのライブでも、その日のうちに
ネットを通じてアップされているような時代・・・
実に便利になりました。

当時のことを思い出して
また「イーハトーボの劇列車」が観たくなりました。
できたら高橋さんか矢崎さんのものを。
NHKさん、やってくれないかな~。
そのうち追悼番組で・・・?

 井上ひさしさん、たくさんの素晴らしい作品をありがとうございました。
 ご冥福をお祈りします。
by signaless5 | 2010-04-13 22:32 | 思うこと