2009年 04月 15日
ローマンス
ローマンス
四、二、
そらがまるっきりばらいろで
そこに一本若いりんごの木が立ってゐる
Keolg
Kol. おやふくらふがないてるぞ
山の上の電燈から
市街の寒天質(アガーチナアス)な照明まで
Keolg
Kol. わるいのでせうか
黒いマントの中に二人は
青い暈環を感じ
少年の唇はセルリーの香
少女の頬はつめくさの花
Keolg ぼく永久に
Kohl. あなたへ忠節をちかひます
1927年の作品です
賢治は時々、こういう可愛いロマンスを描きます
by signaless5
| 2009-04-15 13:11
| 詩